導入事例
日本一の白樺林や世界有数の琥珀の産地など、美しい自然と豊かな地域資源に恵まれ、伝統行事や文化も合わさって魅力の溢れる久慈市。
久慈市公式サイトの制作部門においてWEB-Transer@ホームページ AI翻訳 for LGを導入し、多言語化による情報発信体制の整備をされてきた、谷川様にお話を伺いました。
久慈市の魅力についてお聞かせいただけますか？
久慈市は岩手県北東部に位置し、山と海に囲まれています。
山には日本一の面積を誇る白樺美林が、海辺では「北限の海女」が伝統的な漁法を今に受け継ぎ、「あまちゃん」のロケ地にもなりました。
里では太古のロマン感じる琥珀が採掘され、恐竜の化石も出土しています。
毎年9月に開催される秋まつりでは、壮大な山車がいくつも立ち並び、市内の目抜き通りを練り歩きます。
春夏秋冬、海山の幸と豊かな自然が訪れる人をもてなしてくれる、活気あふれる北の港町です。
久慈市ホームページは、とても見やすく出来ていると感じますが、どのような点にポイントを置いてサイトの制作をされたのでしょうか？
日本語サイトの構成については、他自治体のサイトよりも民間で運用されている企業や団体のウェブサイトを参考にして構成やデザインを考えました。
バナーや情報の配置、リンク導線など、お子さん方が見てもすぐ分かるような構成を意識して作成しました。
現在も、市民の声を反映させながら、より使いやすいサイトになるように日々改善して運用しています。
ホームページの多言語対応を検討されたきっかけや、検討時の課題はありましたか？
久慈市には外国人も多くいらっしゃっていて、統計では割合的にも人数的にも増加傾向であることがわかっていました。
（在留外国人総数：約400人）
①中国
②フィリピン
③ベトナム
その中で、行政からの情報発信を行うにあたり、外国人の方向けにも災害時や緊急時の情報発信が必要だと感じていました。
例えば、避難情報はもちろん、コロナ禍でのワクチン接種等の情報も市から正確に情報発信をしなければいけないと思っていました。
そこで、いくつかの翻訳サービスを検討しましたが、誤訳があることも確認していましたので、どのようなサービスが必要か悩んでいました。
多言語サイトを含めて、サイトで実現したかった事をお聞かせください。
行政のホームページですので、難しい要素を含んだ言葉や言葉自体が難しい日本語がどうしても出てしまいます。
そのような中でも、「やさしい日本語」や「自動読み上げ」機能などを以前より導入し、久慈市から幅広い方にわかりやすい情報を発信できるように対応してきました。
それに加えて、サイトの多言語翻訳についても対応し、より多くの方に情報が届く体制を整えたいと考えていました。
当社のサービスを知ったきっかけを教えてください。
クロスランゲージ様からサービスのご紹介をいただいた事が一番の理由です。
それから具体的に導入の検討を始めさせて頂きました。
当社以外の翻訳サービスとの比較はされましたか？
そうですね、よく自治体で利用されている無償の翻訳サービスなども検討させて頂きました。
ただ、緊急情報やワクチン接種などの重要な情報は特に、正確に翻訳されないと情報発信の意味がないと考えています。そのため、誤訳の多い無償サービスの導入に踏み出せませんでした。
それに対し、ご紹介頂いたWEB-Transer@ホームページは翻訳精度の高さを伺っていましたし、実際に翻訳されたウェブサイトを確認した際にも正しく翻訳されていました。
また、翻訳結果を修正する機能が備わっていることもあり、正確な情報を伝えるために必要と考え、導入を決定させて頂きました。
コスト面での検討はいかがでしたか？
無償の翻訳サービスと比べると、確かに費用が掛かってしまうものではあります。
しかし、外国人の方に正確な情報発信をするという目的のためには、運用面で必要な手段として決して費用の高いものではない、との判断で導入に至っております。
サービス導入をいただいて4～5か月程ですが、現時点で感じる印象や効果はいかがでしょうか？
市民の方から直接お声をいただいた事は現状ありませんが、今後、いつ災害が起こるか分かりませんし、コロナワクチン接種の3回目対応も控えています。
正確な情報発信が必要になることを想定すると、在留外国人の方に幅広く円滑に情報提供できる体制を用意できたので、導入した価値はあったと思います。
導入したサービスを今後どのように活用したいと思いますか？
今後は、多言語サイトを利用しながら、これまで以上に有益な情報を多く伝わるように発信していきたいと思っています。より多くの方々に久慈市のウェブサイトを身近に感じていただいて利用してもらえるようになると嬉しいですね。
利用を続けていく中で言語ごとのアクセスログを確認しながら、利用の多い言語についてさらなる訳出精度の向上や、新たな対応言語の追加を検討したいと思います。
今後、当社のサービス面やサポート面で期待されるところやご要望がありましたら、お聞かせいただけますか？
これからの時代に応じた新たな言葉や表記ルールについて正確に翻訳できるように対応していただけると、こちらとしても安心して利用し続けられると思います。
現状については、大変満足して利用させていただいています。
サイトの多言語化に課題を抱えられている他の自治体の方に一言メッセージをお願いします。
どの自治体にも外国人の方が住まわれていて、割合や人数も増加傾向にある中、ホームページは外国人の方から多く閲覧されているものと感じております。
特に観光分野については力を入れて取り組まれているかと思いますが、昨今の状況下において訪問出来ない代わりにウェブサイトを通じて拝見されていることも増えているようです。
渡航状況が回復した際に、旅行者にお越しいただくためのインセンティブを大きくする手段として、整備された多言語サイトを用意しておくことは必要ではないでしょうか。
また、繰り返しにはなりますが、緊急・災害情報については、自治体としての対応も今後さらに重要度が増してくるかと思います。
命に関わる情報については正確性を求められますので、対応できる機能を持った多言語化サービスを検討してみてはいかがでしょうか。
久慈市では、行政からの情報発信が重要であると認識し、久慈市ホームページ及び各種SNSを活用し、わかりやすい情報発信を心がけて業務を行っています。
災害時における緊急情報や避難情報、新型コロナウイルスに係る情報は、市内在住外国人に正確に伝える必要があり、多言語翻訳ツールの導入においては翻訳の精度を重視しました。
多言語翻訳ツールの導入により、今後、市内在住外国人に対しても必要な情報を正確に届けることができると期待しています。
遠藤市長、谷川様、お話を伺わせていただき、誠に有難うございました。
岩手県 久慈市役所
https://www.city.kuji.iwate.jp/
| 業界: | 省庁・自治体 |
| 所在地: | 岩手県久慈市 |
係長 谷川佳澄様
岩手県 久慈市役所 総合政策部 地域づくり振興課 情報化推進係
千葉県浦安市役所