導入事例
中山雄次郎様
自由が丘商店街振興組合 事務長
おしゃれな街のイメージが強い自由が丘。駅前には1,000店を超える商店街があり、歩くだけでも楽しい素敵な街です。その魅力を伝える自由が丘オフィシャルウェブサイトの多言語対応にWEB-Transer@ホームページを導入いただいた、自由が丘商店街振興組合事務長、中山雄次郎様にお話を伺いました。
（本事例の内容は、取材日（2021年11月）時点の情報となります）
自由が丘商店街の魅力を教えて下さい。
自由が丘商店街の魅力を一言で言うと「オンリーワン」同じ商業施設でも、ショッピングセンターは便利ですし、約束された品質の物を安く買うことは出来るかもしれません。
ただし、ショッピングセンターにしてしまうとセオリーやマニュアルがあって、入っているお店も他と似たりよったりと、その街でお買い物をする（したい）必要性は薄れてしまいます。その点、自由が丘商店街には、まるで路面におもちゃ箱をひっくり返したかのようなすごい量のお店があります。
入れ替わりもあるので、最新のお店から手作りの物を売っているお店、ナショナルチェーンではない、こだわりを持って一軒だけでやっているお店など、商業施設のセオリーで動いていない店舗も結構ありますね。そこに大手も入り込んでミックスされた魅力を作り出しています。決して便利というわけではないけど人間の好奇心、感性をすごく刺激するのが自由が丘商店街というスポットです。
また、オープンエアの空間なので、晴れたら外の空気が気持ち良く、屋外のカフェでお茶が飲めるとか、自分のお気に入りの空間を自分で見つける事ができます。これは国内外問わず魅力だと思います。
多言語化以前に外国の方に向けての課題などはありましたか？
商店街はそもそもの資本が多くないので、コストはあまりかけられません。自由が丘という名前は有名な街であってもウェブサイトにかけられる費用には制限があるのが現状です。
実は自由が丘って台湾とすごく親和性があって、以前から台湾の人に自由が丘に来ていただいていたのですが、その時から「言葉の壁があるな」とは思っていました。
やり取りまでは出来ているけど、肝心な情報が伝えきれていないな、といった感触があったんです。政府がインバウンド誘致を進める中で、台湾以外のアジア圏の方も自由が丘に来て欲しいので、もう少し正確な情報や自由が丘の良さを伝えられるようになったらいいなと思うようになりました。
常時通訳を雇うわけにもいかないし、何か良い手があれば良いなと。
調べてみると、ネットの普及で日本より海外の人の方がスマホやモバイルに慣れていて、フリーWi-Fiで情報を取る事が習慣化している事を知りました。
それならネットが通訳になってくれると良いな、と思った時にクロスランゲージさんの翻訳サービスを知ったんです。
何が導入の決め手になりましたか？
クロスランゲージさんのサービスはコスパ的に我々にマッチしていたんですね。コストの面だけでなく、翻訳の成功率に関してもとてもバランスが良かったというのも決め手になりました。
実際お付き合いが始まって当社に対してどういった印象を持ちましたか？
真面目な会社だなと。サポート対応が丁寧で技術面にも重点を置いていて、しかも我々が手の出る想定内のコストで導入できる、という丁度良い匙加減がクロスランゲージさんの印象です。
導入後、数字的な面で何か効果を感じましたか？
自由が丘に来る前にあらかじめ情報を仕入れようとする人が増えたと思います。
Googleアナリティクスなどの分析を見ても皆さんウェブサイトを見てから来てくれるようになったという実感があります。もちろん自由が丘に来てからサイトを見る人も多いけど、来る前に見てくれているのも多い。
特に多いのは、富裕層が認識されているような台湾、香港、上海の方。ウェブサイトの国別の状況を見てみるとそのあたりの国がすごく多いですね。最近多いのはいわゆる女子旅で、ウェブサイトのデザインも圧倒的に女子に向けています。
リピート率も増えましたか？
圧倒的にリピート率が増えましたね。
海外からの女子旅の女の子が2～3人でいるのをよく見かけますが、結構繰り返し来てくれてるなという印象的です。
母国語でウェブサイトを見られることで敷居が低く感じてくれたり、多言語化したことによって台湾の旅行社や旅行誌とかが向こうで調べて特集してくれたというのも大きいと思います。
多言語化によって訪れる人の年代や属性の変化がありましたか？
多言語化するまではファミリー層や爆買いツアーのなだれ込みでついでに脚を伸ばした人たちなど年代も属性もばらばらでした。
ウェブサイトを充実させてからは日本の女性と変わらない消費行動を取る女子旅の女性が増えた印象です。自由が丘に目的があって来る層が増えたと思います。
また、多言語化する前は、外国の方はこちらが意図しない場所で集まったり、写真撮影をしていた事が度々ありました。たとえば、郵便ポストや電話ボックスといった物を撮っている人をよく見かけました。
それが今では、ラ・ヴィータというヴェネチアの風景を模したスポットや話題のお店の前だったり、いわゆる「映えスポット」で写真を撮っているのをSNS含め多く見かけるようになりましたね。
もちろん何を撮っても自由ですが、私たちとしてもせっかくなら自由が丘の良い所、オイシイ所を撮って欲しいなという気持ちはあるので、それが伝わるようになったのは嬉しいですね。
最後に、まだ多言語化をされていない自治体や商店街に向けて何かメッセージがあればお願いします。
やってみた方が良いか悪いかで言えば、圧倒的にやった方が良いです。むしろやらない選択肢はないと思いますよ。
商店街はそもそものウェブサイト自体が充実していないという問題もあるので、いっぺんに課題を解決するのは難しいでしょう。ですが、まず基本となる日本語のサイトを整備し、そこを多言語することによって意外と課題を解決できるかもしれません。
インバウンドを増やしたかったり、通訳を入れたかったり……遠回りに見えますが結果ローコストだったという事もあると思います。
本日はどうも有難うございました。
一般社団法人 練馬区産業振興公社 
自由が丘商店街振興組合