導入事例
ねりま観光センター長
吉田法仁様
東京23区の北西部に位置し、緑が多く閑静な住宅街のイメージの練馬区。
ねりま観光センターが運営する『とっておきの練馬』サイトでは、地域のイベントやグルメ情報をはじめとした練馬区の魅力的な情報を発信し続けています。
日頃から観光情報を発信し続ける観光センターメンバーを代表し、センター長の吉田法仁様にWEB-Transer@ホームページを導入頂いた理由や目的についてお話を伺いました。
※本事例の内容は、取材日（2021年12月）時点の情報となります。
ねりま観光センターと吉田様の主な業務内容についてお聞かせいただけますか？
練馬区の魅力を外部へ発信するのが、観光センター全体の役割です。
とはいうものの、練馬区はいわゆる観光地ではありませんし、観光の分野で専門的な人材が不足していました。
私は練馬区とご縁があって何度か仕事での関係があり、ねりま観光センターの開設にあたってお声がけいただきました。
主な業務はメンバーと観光分野の知識を共有しながら、一緒になって練馬の魅力をPRしていくことです。就任が2017年なので、今年で5年目です。
『とっておきの練馬』サイトの目的についてお聞かせください。
『とっておきの練馬』は練馬区の魅力の発信ですが、練馬区はお住まいの区民が多い自治体の一つです。
対外向けのPRを任されているのですが、23区で一番最後にできて、位置的にも23区の端にあることから、わざわざ外から何かを求めて訪れる、というのはあまり現実的ではないと思う反面、練馬区民の皆さんも練馬区の魅力をそこまで詳しくわかっていないという状況も理解していました。
区民の皆さんに区内をブラブラして楽しんでもらえるような情報を発信して、それを見て区民のお友達などが区外から訪れてもらえるようになるといいな、というコンセプトでサイトを運営しています。
サイト作りで気を付けられていることはありますか？
昼夜間人口比率では、練馬は昼間の人口が80%台まで減る区です。
この点から、昼間の魅力を区民の皆さんが知らない、との仮説がありました。
通勤経路以外の道にある、気づかなかった練馬区内の魅力を、区民の皆さんのために情報として発信したいと思っています。ちょっとした気づきや変化を伝えられたらいいですね。
また、皆さんが旅行をするときを想像していただきたいのですが、ネットですぐ出てくる情報はあまり求めてない側面もありますよね。
区外から練馬区に遊びに来てくれた人に、地元民が「絶対ここに行った方がいい」とおススメできる地場で人気の店・スポットを紹介できる内容を記載する、という点は意識しています。
多言語化にあたり、課題はありましたか？
就任当初、2020東京大会の開催にあたり、外国人が世界中から東京に来る想定をしており、2018年頃にはアジア圏・英語圏・中国語圏の言語でも観光情報を配信することが急務であるというミッションがありました。
とはいっても、日本語サイトで発信している小さいイベントやニュースなどの情報まで一個一個多言語対応しようとすると、対応も間に合わないしコストも膨大になると思っていたところ、一括変換で多言語化できるクロスランゲージさんの翻訳サービス（WEB-Transer@ホームページ）を知りました。
導入に至った経緯を教えてください。
4~5年前の導入検討時は日本語サイトの情報を翻訳サイトにリアルタイムで更新していってくれるサービスは、あまりなかったように思います。
そのような容易な更新の運用面と、全体のコスト面とのバランスで選びました。
多言語サービスの導入の決め手のポイントは？
他社サービスと比較した上で、費用的なメリットは大きかったですね。
私たちがサイト運営をしていく際に、多言語サイトにかけられるパワーも限られている中で、必要な情報を切り出して、できる範囲で部分的に自前でも翻訳ページを作成しようか、という案も出ていました。
しかし、WEB-Transer@ホームページを知ったことで、部分的に人力で翻訳するよりも、日本語ページ全体を一括して翻訳できるようになった方が、運用面でもメリットがあるだろうと話し合って導入を決めました。
導入をされた効果はいかがですか？
海外からのアクセスが確実に増えていることがわかります。
観光センターのサイトリニューアルから導入した、サイト解析ツールのGoogleアナリティクスのデータによると、多言語のアクセス数が明らかに伸びています。
例えば中国の旧正月でも増えているのが数字としても出ています。
2023年～ワーナーブラザース スタジオツアーがとしまえん跡地に出来る予定なので、アジア圏のハリー・ポッターファンも間違いなく増えてくる。
それまでに外国人対応として、さらに幅広い情報を届けられる状況を整えておかなければいけません。
その一環として、クロスランゲージさんとはタッグを組んで対応していきたいですね。
現在も、小さなツアーを行っているのですが、例えば海外観光客へのツアーも企画して外国人向けに提供できるようにしたい。
その際にはウェブサイトだけではなく、現場の多言語対応もクロスランゲージ社にご相談したいと思っています。
多言語サイトの課題を持たれている観光サイトに向けて一言お願いします。
まず、多言語対応は最低限必要だと思います。
運用側としては手間やコストをかけずに一括して多言語化するのはスタートラインとして、多言語対応した後に、何をするかが大事だと思います。
多言語でのサイト行動の分析によって、日本語以外を母国語とする方がサイトを見て何に困っていて何に反応しているのかがわからないと、その後の手が打てないんですよね。
この対応がまさに「おもてなし」であり、お客様への提案だと思いますので、翻訳に多くのパワーを割いてしまうのはもったいないと思います。
私たち（練馬区）はこの2023年～2024年は特にアジア圏のお客様が増えると思います。
クロスランゲージさんの翻訳データだったり、そこから読み取れるアクセスデータを参考にしながらいろいろな戦略を立て、練馬区をもっともっと盛り上げていきたいと思っています。
本日は大変参考になるお話をお聞かせいただき、誠に有難うございました。
トーセイ・ホテル・マネジメント株式会社 